La Grand Place
初ヨーロッパにしてまさかの5カ国を訪問。
その中でも最も行きたかった場所。
グラン=プラス。世界で最も美しいとされる広場。ブリュッセル。
ここに来てみたかったごくごく私的理由としては、、、
思い出の小説の舞台でもあるから。
作品中に出てくるバーで同じベルギービールを飲み、作品にまた耽る。
夜のグランプラスは本当に美しい。
読み返した物語は、数年前の自分が受けた印象とはまた違っていて、それは時間の流れと自分の変化を示している。
それでも思い入れのある作品には変わりはない。そして物語の中でしか知ることのなかったこの場所に自分自身がいるということはなんだかやっぱり感慨深い。
憧れや空想をひとつひとつ現実に。これからもそうやっていけたらいいなと思う。
春うらら
いつの間にやら4月も中盤を過ぎて、この辺もかなり暖かくなってきました。
ここを放置している1ヶ月の間に色々ありました。いやはや、鋼の錬金術師の「『ありえない』なんて事はありえない」ってことを改めて実感しました。ほんと海外は何でもアリだな。そのせいで僕の人生少し急ぎ足にならざるを得なくなりました。まあそれはまたいずれ。
まあどうなろうと日々やる事は変わらないし、楽しめる事は楽しみたい。
というわけで、ワシントンD.C.の桜祭りに行ってきました。
久しぶりにブログっぽい(笑)!!
地震で受けた傷がどうやら修復されたらしい。
およそ100年前に日本から送られた桜たち。
そして、桜祭り。
ゴジラはなぜかJRのブースにいました。
浴衣を来ている人、コスプレをする人、なぜか編み笠をしている人もたくさんいました。日本のことが好きな人がたくさんいるんだなーと実感できてとても嬉しい気持ちになります。
日本の武道に身を置く人たち。
かわいい(笑)
久々に日本のビールと牛丼をいただきました。
とあるDC郊外。
この辺りは超がつくほどの高級住宅街で、ここで家を買った人は桜の木を一本植える事が義務づけられるのだとか。なのでこんなにも見事な桜並木。
桜吹雪の中、僕の頭の中には、山崎まさよしが流れていました(笑)
初のアメリカ長距離ドライブでのDC訪問は、久しぶりに気分転換になったし、3-4時間ならまあ行けるなと思えた小旅行でした。
再現性やら魚の締め方やら3
サマータイムとなってもまだまだ寒い。
なのでこの冬?最後の鍋をしました。
やはり鍋はいいですね。簡単だし、野菜もたくさん取れるしおいしい。
さて。
STAP細胞ですが、ちょっと放置している間に僕の予想を遥かに越える事態になってしまいました。。。
元々は3つ目の記事として、成果の大きさと、Natureに一度蹴られているのだから、もっと完璧に武装して出すべきであった。またNatureももっとよく確認作業をするべきだった。といった内容を書くつもりでした。
しかし、もうそんなレベルの話ではなくなってしまいましたね。
STAP細胞が存在するのか、どうしてこうなってしまったのかに関しては、僕なりの推測ももちろんありますが、結局は推測に過ぎないのでやめておきます。時間が経てば明らかになっていくでしょう。
ひとつ強く願うのは仮に全てが嘘だったとしても、小保方さんという若い研究者一人を悪者にしてこの問題を終わりにしてほしくないということ。
今回のこと日本の研究世界の改善されるべき悪い仕組みや慣習が深く関わっていると思うので。
どのような結末になろうとも、次の世代への教育、人選(特に研究室の長やグループのリーダーを選ぶ際の)などそれらの方法や力の入れ方を根本的に見直す機会になってくれたらと思います。人選に関しては、手間はかかってもコストをかけずに導入できて、ちゃんと機能している方法が欧米にはあるのだし。それが結局教育にもつながっていくし。
ブラック企業なんてものが表に出始めたように、そろそろ研究の世界もメスを入れられる時期なんだと思う。僕らの世代は一世代上よりも今の体制のまずさに敏感で(というかそれによって苦しんだりしてるからともいえるけど)、どうしてこうなった!駄目だこいつら早くなんとかしないと!と真剣に対処しようとしている世代だと思う。
STAP細胞は存在しててほしいけど、研究者である僕は偉そうにコメントするよりは自分の出来ることをひとつひとつしていくべきでしょうね。もとい、自分の仕事をしっかりしないと来年の職すら危ういアメリカの研究世界なのだけど。
というわけで、明日もがんばろう。
スギちゃんの歌
ちょっと息つぎ。
こちらに来てから聞き始め、今では過去にさかのぼるまでに至っている
おぎやはぎのメガネびいき。
疲れた時に帰りのバスとかで聞くのにいいんですよね。あの下世話でゆるい感じが(笑)
2012年4月19日の放送。
ゲストは森山直太朗とスギちゃん。
正直なところ、僕はスギちゃんをテレビで見たことがありません。いつから流行り出して、今はもういない?のか?まあよく知らないのだけど、どうやらこの時期はまだまだ流行っている最中みたいです。
どこまで即興かわからないけど、スギちゃんとのトークを歌詞に織り交ぜてある
「スギちゃんの歌」
構えていない下世話な内容のラジオの音源からというのも追い風にはなっているのかもしれないけど、いい歌過ぎる。。。スギちゃんのこと全然知らないのに(笑)
直太朗は天才ですね。
バナナマンのラジオでも歌っているみたいだし、そっちもラジオを聞いてみようかと思います。
再現性やら魚の締め方やら2
さて、前回の続きです。
STAP細胞の一連のことに関して個人的に思うところ、続!
なんともタイムリーなことに理研のグループから詳細なプロトコルが Nature Protocol Exchange に発表されましたね。ちらっと読んでみましたが、かなり細かなコツ的なことまで書いてありました。理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)
まあそれはさておき、今回はSTAP細胞の可能性についての考察。
これに関しては、理研以外のグループが再現できないというのが、一体何に起因しているかによります。もし、ただのコツとか実験手技的なことが原因であり、且つ、それが簡単に克服できる類のものであれば、当初から期待されたような応用やなぜ酸刺激によって初期化するのかなど生命現象として非常に興味深い基礎的な研究も世界的に進んでいくでしょう。
しかし、もし特定の種類のマウスだったり、特定の細胞でしか起こらないとか、あるいはものすごい若くないとダメとかそういう類の条件があるとすると、医療への応用という面では限定されてしまうかもしれません。生命現象としておもしろいことには変わりないですが。
前にも書きましたが、まあヒト細胞で出来るってことが他のグループから示されるかどうかが鍵となると思います。
ちなみに共著者だったハーバード大学のグループからヒト由来でマウスのSTAP細胞に見た目が似ているのが観察されたよっていう記事もあるので(記事内では見た目がってだけなので、さらなる解析がもちろん必要と強調されています)、期待はしたいところですね。Extraordinary stem cell method tested in human tissue - health - 05 February 2014 - New Scientist
しかし、今回は実に普通の文章になってしまったな(笑)
これに関しては、あともうひとつだけ書く予定です。
再現性やら魚の締め方やら
いつのまにやら3月が始まってしまいましたね。
しかし、まだここは氷点下は当たり前。今日は-20℃近くまで下がっています。
さて。
今やかなりデリケートな話題になってしまってますが、以前、取り上げたので一応言及しておこうかと。
STAP細胞についてです。
ってもう日本では関心下がってるのかもしれないし、はてなでもいくつか記事を見かけましたが(読んでないのだけれど。。)、自分の思うところを少し。
STAP細胞の論文の是非について、現段階での率直な印象ですが、、、
個人的は、論文の核となる内容自体は本当だと信じています(というか、本当じゃなかったら尋常じゃないレベルでまずいと思うし)。ただ、実は論文が主張するような簡易で汎用性のあるようなものではないのかもしれない。そして、著者の方々やnatureの査読、編集に関わった人たちは、論文を提出する前、発表する前にもっと厳正に確認作業をするべきだったと思います。
ちょっと細かく書いていくと、、、
世界中から再現できないという声が上がっているわけですが(STAP NEW DATA | Knoepfler Lab Stem Cell Blog)、全く同じ条件で行っているわけではありません。
なんで全く同じ条件でやらないんだ?って思うかもしれませんが、そりゃ全く同じだと世界初ではなく、同時に論文にはならないわけで。例えば、違う種類の細胞からも同じように出来ました!となって初めて論文となる価値がでるわけです。どんなに小さななんじゃそりゃっていう論文でも何かしらは世界初なのです。
ただ、理研以外の共著者グループでも成功できなかったらしいので、基本、同じ条件でもなかなか再現することが難しいというのは確かなのでしょう。サイエンスは職人芸とは違うので、もちろん誰がやっても再現が出来るべき領域なのですが、でも実験手技やコツというのは必要です。
僕自身の経験ではないけれど、以前所属したラボの先生が研究室ごと大学を移った際に、誰でもうまくいくはずのことが、なぜだか全然うまいくいかない状態が続いたそうです。その後何事もなかったかのように落ち着いたそうですが。
もちろん場所が変わったらできないなんてことは原理的にはあり得ないことですが、生物という複雑なものを扱う以上、不確定要素というものは常に付きまといます。不純物とかね、実はバカに出来なかったり。。。もちろん今回の場合はそこまで不確定なものではないと思うけど。
和の鉄人にある魚料理の秘伝レシピをもらったフランス人シェフだったが、全然同じように仕上がらない。なぜか。。。実はフランスでは漁の際、魚の締め方が全くなっていないために(これは本当らしい)、材料の魚自体の鮮度が著しく悪かったのが原因だった。。。的な。違うか?違うね。
まあ要は実験材料、手技を含めた全てのことの積み重ねが結果に影響するということは、ある結果を批評する上で考慮しなければいけないってことです。
そして、今回の論文の内容が正しいということと、STAP細胞が評判通りの可能性を秘めているということは同意ではないってことも頭に入れておかないといけません。今回のは、こんな可能性があるよってことをある条件で初めて示したものであって、その後の応用や汎用性を約束したものではないのです。そうあって欲しいとは思うけれど、仮にそうでなくても理研グループが虚偽の発表をしたことにはならないのです。もちろんそれは第三者が内容の正当性、再現性を確認した上での話ですが。
と、ここまでで思ったより長くなってしまったし、ちょっと疲れたから今日はこの辺で。
続きはまた近々書きます。
one two three
何か大きな決断をする時、個人的には最後はえいっ!と思い切る必要がある。
不安や不特定要素をゼロにすることもできないし。
そして一度踏み出したら元に戻ることはできない。
まあこれは今この瞬間もそうか。
人それぞれの価値観や背景それに向かいたいところも違うから、仮に周りから多く反対があったとしても、最後は自分を信じて進むのが結局一番いいのだと思う。
それでもやっぱり理解して背中を押してくれる誰かがいたら、それはやっぱりもっといい。その何気ない一押しはたぶん押してくれた側が思っているよりもずっとずっと心強い。
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる
迷わずゆけよ
行けばわかるさ
道 アントニオ猪木