Breakthroughと最先端
先日、自分の研究においてわりと大きな進展がありました。
内容は書きませんが、本人ガッツポーズもの、ボスは舞い上がるレベルです。ちなみにその日はたまたま同僚もいいデータを出したので、ボスは興奮し過ぎてちょっと僕には聞き取りが難しいくらい早口になっていました。
「キターーーー!」とはこんなときにきっとふさわしい表現なのでしょう(笑)
もちろんこれから再現性やその結果を基とした実験を重ねていきます。
末端で実際に手を動かしている研究者は、(一応)世界で初めてその現象を目にするわけですから、この喜びは何にも代え難いものです。
と、いうわけで?平日ですが。
世界で初めて〜と書いて思いましたが、「最先端の研究」という言葉はわりと耳にすると思います。しかし、これはなかなか語弊を招きやすい。
アカデミックの世界ではハーバードやMITでも、あまり予算のない地方の大学だとしても、行なわれている研究は全て「最先端」、つまり世界で誰もやったことがないことです。でなければ、国(税金)や財団のお金を使って研究することは許されないし、論文も通りません。
違いは、それが達成されたときのインパクト、どれだけ時流に乗っているかなどでしょうか。このような条件を満たす研究には必然的に予算もつきやすく、同時に競争率も高くなるし、そういう分野にいる人達は意欲的に研究を行なっていることが多い傾向はあります。世間一般で言われている「最先端の研究」というのはこうったものを差しているのでしょう。今で言えばiPS研究が一番解りやすいですね。
まあ「最先端の研究」という言葉自体は使い勝手がよく、なんとなくイメージが湧きやすいとは思うので、別に否定するつもりもありませんが、どんなに小さくても流行ってなくても、みんな最先端で頑張っている(はず)!ということを頭の片隅で理解しておくことは重要だと思うし、そう願いたいわけです。理系大学生でさえそれを理解していない人は多いので。
ともあれ、自分の仕事はこれから色々と展開していけそうで、現実的なものと一発当ててやるぞってものを同時に進めていけるよう頑張っております。
あぁ、結局仕事と料理ばかりだなー(笑)
ま、いっか。
男は30からっていうし、いざとなればgoogle adに出すという手もある(笑)しかしあの話はすごかったですねー。ではでは。