思いつきの、走り書き

アメリカの田舎から特にアメリカらしくないことを中心に。

Hazy

"Hazy"

そんな単語を知ったのはシンガポールにいた頃。

 

日本で取り上げられているかはわからないけれど、現在、シンガポールではHaze (ヘイズ) が相当深刻な状態になっているようです。Facebookなどでアップされてくる写真を見る限りもうひどいですね。。。指標では最悪の健康に害が出るレベルだそうです。「シンガポール ヘイズ」とかで検索すればすぐ出てくるでしょう。

ヘイズってここではつまり煙のことなわけですが、それはインドネシアの焼畑から来ています。あの子どもの頃に社会で勉強した焼畑農業。当時は、というより、シンガポールに住むまでは、森林を焼いてその灰を利用して、農地にする、というただの知識でした。

しかし、在星していたある日。外が妙に煙い。蚊駆除剤か?いや、ちょっと違う(あれも信じられないくらいすごいけど)。現地の学生が、今日はhazyだと言い、それが焼畑からきていると聞いて本当に驚いたものです。何かを燃やした煙がこんなに色濃く海を渡ってきているのか?どんだけ燃やしているんだ?と。

 

イスラム教徒が一日に何度もお祈りをすることも知っていた。でも、それはシンガポールに行き、手足を洗う彼らやその専用の場所を見て、初めて自分の中で現実になった。信仰深い奴もいたし、不真面目なやつもいた。

カースト制による政略結婚は普通に行われているし、マレーシア警察は賄賂を要求してきたし、フラットシェアでは本当にバスローブ巻いた知らない女の子に遭遇した。

それらが存在してるってことは知っていた。でも目の当たりにするまでやっぱり僕は全然知らなかったのだと思った。

 

"知っている"ということは本当に知っているということではない。

どんな小さな事柄でも。そしてどんな人のことも。まあ言い出せばきりがないけれど。

 

僕は君じゃないから 君の気持ちなんて解からない

「解かるよ」なんて言葉 軽々しく口に出来ない

だから教えて 君が苦しむ理由を

僕に出来る精一杯の事 君にしてあげたいから

ひいらぎ 今、このとき。

 

"知らない"ということを知っていれば、様々なことが違ってくる。

ものすごくはしょって端的に言ってしまえば、たぶん優しくなれる。

そして、ニャンコ先生というキャラクターを考えた人は天才だと思う。