再現性やら魚の締め方やら2
さて、前回の続きです。
STAP細胞の一連のことに関して個人的に思うところ、続!
なんともタイムリーなことに理研のグループから詳細なプロトコルが Nature Protocol Exchange に発表されましたね。ちらっと読んでみましたが、かなり細かなコツ的なことまで書いてありました。理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)
まあそれはさておき、今回はSTAP細胞の可能性についての考察。
これに関しては、理研以外のグループが再現できないというのが、一体何に起因しているかによります。もし、ただのコツとか実験手技的なことが原因であり、且つ、それが簡単に克服できる類のものであれば、当初から期待されたような応用やなぜ酸刺激によって初期化するのかなど生命現象として非常に興味深い基礎的な研究も世界的に進んでいくでしょう。
しかし、もし特定の種類のマウスだったり、特定の細胞でしか起こらないとか、あるいはものすごい若くないとダメとかそういう類の条件があるとすると、医療への応用という面では限定されてしまうかもしれません。生命現象としておもしろいことには変わりないですが。
前にも書きましたが、まあヒト細胞で出来るってことが他のグループから示されるかどうかが鍵となると思います。
ちなみに共著者だったハーバード大学のグループからヒト由来でマウスのSTAP細胞に見た目が似ているのが観察されたよっていう記事もあるので(記事内では見た目がってだけなので、さらなる解析がもちろん必要と強調されています)、期待はしたいところですね。Extraordinary stem cell method tested in human tissue - health - 05 February 2014 - New Scientist
しかし、今回は実に普通の文章になってしまったな(笑)
これに関しては、あともうひとつだけ書く予定です。