思いつきの、走り書き

アメリカの田舎から特にアメリカらしくないことを中心に。

再現性やら魚の締め方やら3

サマータイムとなってもまだまだ寒い。

なのでこの冬?最後の鍋をしました。
やはり鍋はいいですね。簡単だし、野菜もたくさん取れるしおいしい。

 

さて。

STAP細胞ですが、ちょっと放置している間に僕の予想を遥かに越える事態になってしまいました。。。

 

元々は3つ目の記事として、成果の大きさと、Natureに一度蹴られているのだから、もっと完璧に武装して出すべきであった。またNatureももっとよく確認作業をするべきだった。といった内容を書くつもりでした。

 

しかし、もうそんなレベルの話ではなくなってしまいましたね。

 

STAP細胞が存在するのか、どうしてこうなってしまったのかに関しては、僕なりの推測ももちろんありますが、結局は推測に過ぎないのでやめておきます。時間が経てば明らかになっていくでしょう。

 

ひとつ強く願うのは仮に全てが嘘だったとしても、小保方さんという若い研究者一人を悪者にしてこの問題を終わりにしてほしくないということ。

今回のこと日本の研究世界の改善されるべき悪い仕組みや慣習が深く関わっていると思うので。

どのような結末になろうとも、次の世代への教育、人選(特に研究室の長やグループのリーダーを選ぶ際の)などそれらの方法や力の入れ方を根本的に見直す機会になってくれたらと思います。人選に関しては、手間はかかってもコストをかけずに導入できて、ちゃんと機能している方法が欧米にはあるのだし。それが結局教育にもつながっていくし。

 

ブラック企業なんてものが表に出始めたように、そろそろ研究の世界もメスを入れられる時期なんだと思う。僕らの世代は一世代上よりも今の体制のまずさに敏感で(というかそれによって苦しんだりしてるからともいえるけど)、どうしてこうなった!駄目だこいつら早くなんとかしないと!と真剣に対処しようとしている世代だと思う。

 

STAP細胞は存在しててほしいけど、研究者である僕は偉そうにコメントするよりは自分の出来ることをひとつひとつしていくべきでしょうね。もとい、自分の仕事をしっかりしないと来年の職すら危ういアメリカの研究世界なのだけど。

というわけで、明日もがんばろう。