思いつきの、走り書き

アメリカの田舎から特にアメリカらしくないことを中心に。

30になったとき何していたい?

これを読んでいる人にはどうでもいい情報ですが、三十路になりました。

さて、facebookさえ誕生日非表示というひねくれた僕ですが、一応、一区切りなので自分のためにここに記しておこうと思います。

30歳になり、正直言ってほぼ何も思うところはありませんね。
これは逆に自分が驚いた笑

思うところがなさ過ぎるから、ここに書くことで立ち止まり何かを思ってみようかと笑

 

学部4年生の春。
地方大で研究というものも研究者というものも何も解っていなかった頃。進学する大学院を決めるため色々なラボ訪問をしていた。

初めて行ったのは筑波大学の永田恭介(現筑波大総長)のラボ。

 

ラボ訪問自体が初めてで色んな意味で緊張して迎えた永田先生との面談。

そのの第一声は、、

 

「30になったとき何していたい?」

 

予想だにしなかった質問に、3秒くらいフリーズしてから何もわからないながら、海外で研究者をしていたい、、としどろもどろに答えた覚えがあります。

 

そして今、30になりアメリカで研究者をしている。

 

表面的には当時の思いを叶えたといえば叶えたわけだけど、内面をみれば全く違うような気もする。当時の自分は研究のことなんて全然解っていなかったし、ここまでに至るのが、そしてこれからがどれだけ困難な道かも一切解っていなかったから。

とはいえ、当時直感的に言った30歳像の断片でも現実になっていることは少々感慨深いですね。

 

結局、僕は筑波は受けず、京都へ進んだわけですが、永田先生の言葉は、自分の人生で受けた言葉の中で一生残るもののひとつとなりました。

 

30歳の今、40歳になったとき具体的にどこでどうしていたいかはわからないけど、それはあと2,3年のうちに。そしてそういえば、1999年、夏、沖縄の歌詞通りの歳になったんだな。氷点下のここでまた聞いてみようと思います笑

 

*一応、補足しておくと、大学院進学後の多くの進路としては、修士で終われば20代中盤で企業へいくし、博士過程までいって順調にいけば、28くらいには博士号を取得(順調にいけば)後、企業もしくはアカデミア(国内 or 海外)に残るわけです。なので、30歳の自分に何を思い描いているのかを聞けば、その人がどんな進路を考えているのかがすぐわかるという的確な質問なんですね。