思いつきの、走り書き

アメリカの田舎から特にアメリカらしくないことを中心に。

Reminder

シンガポールにいたときのこと。

 

シンガポールの若い世代に人気のスポーツといえば、サッカー。国内リーグではなく、とりわけ人気なのはプレミアリーグ。イングランドのリーグ。欧州リーグにはリーガエスパニョーラセリエAブンデスリーガもある。

 

でもプレミアリーグ。

 

それはほぼ間違いなく、シンガポールがイギリスの植民地だったことに起因する。要はイギリスのものに触れる機会が多いということ。

 

彼らは何の戸惑いも迷いもなく、プレミアリーグのサッカーに情熱を注いでいた。もちろんこれは純粋にサッカーを楽しんでいるというただそれだけのことなので、いいことなのだけれど、彼らの好みと歴史的背景を結びつけたとき少なからず僕はショックだった。

 

それ自体にも、それが自分自身に当てはまるという事実にも。

 

ちなみにシンガポールの教育システムはイギリス式だし、留学先もアメリカではなくイギリスが好まれる。

 

日本も同じように刷り込みともいえるほどに、アメリカの影響を受けていて、それも確実に日本がアメリカに降伏したことに起因すると思う。認めたくないという人もいるだろうけれど、"外国人"と認識した人にとりあえず英語を反射的に使ったり、東南アジアやアフリカの人たちには持たず、金髪の青い目をした人たち対して持つなんとも言えない漠然とした憧れのようなものを抱いているのがいい例だと思う。

ちなみに日本への海外旅行者の不満のひとつに日本人は外国人=アメリカ人だと思っているというものがある。

 

まあそのアメリカだってヨーロッパ諸国、特に東はイギリス、西はスペインの侵略を受け、今では英語の国になり、外国語としてはスペイン語が主流なんだから、現在の形と歴史とを切り離すことは決して出来ない。

 

終戦記念日

 

それが起きたのは自分が生まれるずっと昔のことで、正直、直感的にそれを喜んだり、悲しんだりはできない。ただ自分もそれなりの年齢だし、少しだけ世界のことも見えてきて、戦争というものに思いを馳せれば様々な思いが湧いてくる。

僕くらいの世代にとっては、きっとそのくらいの日。忘れてはいけないことを思い出させる日。そんな日だったから少しだけ思いを馳せてみた。