全ては地球温暖化のせいだ
ここ最近、雨が降り、雷が鳴り、晴れて、雹が降る。そしてまたハレルヤ。いや、晴れる。そんなわけのわからない天気が続いたりしています。
一体どうしたのだろうか。地球温暖化か?まあそんなことはないだろうけれど。
ー 各地で異常気象です。地球温暖化の影響か?
ー クラゲ大発生だって。地球温暖化じゃない?
ー 巨大な蚊の出現したらしい。地球温暖化かもね。
ー 不景気だなー。地球温暖化が回り回って。
ー 眠い。地球温暖化だよ。。。違うかな?違うね。
何でも地球温暖化のせいにしておけば、大抵それっぽくなり、否定する根拠もない(笑)まあ肯定する根拠も多くの場合ないのだと思うけど。とはいえ、何か捉えきれない大きなものに原因や責任を求めるのは簡単で、あんまり感心出来ることではない。
一時帰国した際に、シンガポールで一緒に働いていて先に日本に帰った人と会った時のこと。
シンガポールでの職場は混沌の極み。その人が帰国した後も、僕が学位を取ってアメリカに来た後も、エントロピーは増大し続けたらしい。
どのくらいって、まあこの写真くらいはカオス。ちなみにこれはシンガポールです。Haw par villa.
そんな昔話をしていて、彼が大真面目な顔して言及した。
「暑さでみんな頭おかしくなってたんだよ。」
暑さ?長い時間かけてたどり着いた原因が暑さ(笑)?
まあ確かに僕も含めて、外に出た人たちは今はそれなりに楽しくやっているらしい。根は悪い人たちではなかった。ただ全てが空回りしてこんがらがっていた。
どこまで冗談でどこまでまじめなのかよくわからなかったけど、自分なりに新たな解釈を入れてみる。
仲違い、下剋上、心の隙、etc..様々な混沌を作り出していた大人たちは、そう、南国の暑さにやられていたのだ。さらに地球温暖化だ。だから仕方なかった。そういうことにしておこう。
「暑さ」というどうしようもないものに責任転嫁してしまう。こんな使い方なら悪くないような気がした。
人間ときには、自分の本心とは違うことをしてしまう。そんなつもりじゃなかったということも。その結果誰かを傷つけてしまうことも往々にある。
でも外に出してしまったものをなかったことにはできないし、相手がそれを全てだと思ってしまうことも仕方のないこと。
ただそれは他の誰しも同じ。
ー ひどいこと言われちゃったなー。でも地球温暖化でちょっと頭がおかしくなってただけかもな。
相手が根っから悪い奴ではないと思うなら、大切な相手なら、そんな風に少し考えてみるものきっと悪くない。
"どんな理不尽も コメディーに見えてくるまで
大きいハートもてるといいな
もっと もっと もっと"
もっと Mr.Children